ベイサイドストーリー
SBC大生の日々の
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掘り下げて、本当に正しいのかを問い直す姿勢
教員
看護学科
鳥海 真希さん
#成長実感 #就職
学生時代に学んだこと
「なんでそうなのか」と掘り下げていく
学生時代、資格取得を重視して大学を選んだため、大学は知識を「教えてもらう場所」だと考えていました。しかし、大学院で指導教員から「なぜそう思うのか?」とよく聞かれました。「それはなんでそう考えるの?」と。こちらもあれこれ答えると「じゃあ、それはどうして?」と、どんどん掘り下げてきて。教えてもらうのを待っている姿勢では何も始まらない。自ら考えることの重要性に気づきました。
臨床に入ってもどこかでまだ教えてもらうのを待っている自分がいました。しかし、やはり自分から先輩に「教えてください」と積極的に働きかけないといけない。本当に自分で考えないとだめなのだという基本を臨床の現場でも学びました。
学生に伝えたいこと
そして、本当に正しいのかを問い直す
学生には、なんでも盲目的に信じてはいけないと伝えています。「疑うわけではないけれど、この人が言っていたので、という答えはない。自分で調べて考えて判断するように」と話しています。自分も含め、指導者が本当に正しいのかどうか、鵜呑みにせずに常に疑問を持ってほしいですね。
研究に携わる身からすると「それって本当に科学的なのか。根拠はあるのか?」という姿勢が必要だと思うからです。きちんと形が整っている論文でも、中身を読むと疑わしい場合もあります。問い直す姿勢がないと、権威や形だけで判断してしまう。自ら情報を分析し、真偽を見極め問い直す姿勢を伝えていきたいです。
今でも学びは続く
当事者になっての気づき
一昨年に出産を経験し、産後に気持ちが落ち込むことがありました。この経験で、患者さんの気持ちがより強く理解できるようになりました。以前は、患者さんの気持ちの揺れには正直共感できていなかったと思います。当事者は本当に辛い。その状況での医療者の関わりは重要だと痛感しました。
市の産後ケアの助産師さんにはとてもお世話になり、自分もこういう医療者でありたいと思いました。助産師さんは、根拠に基づいたことはしっかり言う一方で、今はできなくて当然なんだ、と親身になってはっきり言ってくれました。このように患者さんと関わっていきたいと感じた経験でした。
指導者である前に人として
相手が学生でも教員でも、人として関わることを意識しています。学生には約束をちゃんと守りなさい、挨拶しなさいと指導して、 自分はしないということはないように。学生に言うなら自分もしっかりやろうと思っています。約束したことは、その時間にやる。遅れる場合は連絡する。普通に人としての行動を意識しています。
看護師だったらどこでも、いつでも働ける
結婚も出産もしないといけないものではありません。ましてや焦ってするものでもない。看護師になってもすぐ辞めたい、主婦になりたいと言う学生にはよく考えてと助言します。いずれ働くのなら、一度は現場を経験してほしい。就職すると見える世界があるよと伝えていますね。
インプットしたら学生にアウトプットしたい
私は、知らないことを知りたいという気持ちが強い性分。本が好きで、さまざまなジャンルを読みます。知識を取り入れて、学生に還元したい。自分を高めて、研究も教育もがんばらないといけないなと思いますね。