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八木澤さん

SBC東京医療大学卒業生インタビュー: 八木澤さん

卒業生

整復医療・トレーナー学科
八木澤さんさん

#整復医療・トレーナー学科  

PARIS2024オリンピック帯同トレーナー、本学卒業生のインタビューをお届けします。

Profile

八木澤 章太さん
2013年3月 健康科学部 整復医療・トレーナー学科 卒業
勤務先:公益財団法人 日本フェンシング協会
取得資格:柔道整復師・アスレティックトレーナー


フェンシング日本代表は5つのメダル獲得!おめでとうございます!

それでは八木澤さんのインタビューをお楽しみください

Q:フェンシングチームをサポートすることになった経緯

A:2013年3月、SBC東京医療大学(旧校名:了徳寺大学)を卒業し、アスレティックトレーナーと柔道整復師の資格を取得しました。越田先生(本学教員)の紹介でドームアスリートハウスにてインターンを行っている中で海外でのキャリアに興味を抱きました。

その後オーストラリアのパースに留学し、語学学校に通いながら学びを深めました。
2015年4月に帰国し、国内でトレーナー活動を行っていたところ、2016年に上岡先生(本学教員)の紹介でハンガリーの柔道ナショナルチームをサポートする機会を得ました。
さらに、ハンガリー女子ハンドボールクラブチーム1部リーグでアスレティックトレーナーとして活動し、その後、再び柔道ナショナルチームでの活動に戻りました。

しかし、コロナ禍の影響で2020年の東京オリンピック後も海外での活動を続けることが困難になり、2021年11月に日本へ帰国することを余儀なくされました。その際、SBC東京医療大学の上岡先生からフェンシング日本代表チームを紹介され、フェンシングチームの専任トレーナーとして活動を開始しました。

このフェンシングチームへの関わりは、SBC東京医療大学の上岡先生をはじめとする教員陣の紹介とサポートがあったからこそ実現したものです。

八木澤さんは、これまでの経験を通じて、今後もトレーナーとしてさらに成長していくことを目指しています。

Q:本学教員との連携がオリンピックでのトレーナー活動にどのように役立ちましたか?

A:上岡先生をはじめとするSBC東京医療大学の教員陣5名が、フェンシング日本代表チームの活動をサポートしてくださりました。
普段のナショナルトレーニングセンターでの練習は主に私が担当していますが、同日に他の活動がある場合は、教員陣が対応してくれることで、スムーズに活動を継続することができました。

合宿・国内大会・国際大会の帯同などもお願いし、アジア選手権や世界選手権などの大規模な大会にも同行していただきました。
シーズンで、9つの大会があり、団体戦を含めそれぞれの大会に教員陣が帯同してくれたため、長期間にわたる大会のサポートも円滑に進めることができました。

Q:オリンピックでのトレーナー活動について、どのような経験をしましたか?特に印象に残っている出来事はありますか?

A:ハンガリーの柔道チームでの経験が特に印象深いです。81キロ級の選手が肩に怪我をして、引退を考えるまでの状態になりました。リハビリや食事を共にし、彼の落ち込む姿も間近で見てきました。その選手が国際大会で銅メダルを獲得し、最初に私に報告してくれた時は、共に苦労した日々が報われた瞬間でした。

また、パリオリンピックでのフェンシングチームの帯同も忘れられない経験となりました。
選手たちがメダルを5つ獲得し、3年間の努力が実を結びました。
怪我を乗り越え、国際大会で結果を出した瞬間に立ち会えたことは、大きな喜びでした。

Q:オリンピックでの経験を踏まえて、知識や技術以外にトレーナーとして必要だと感じることは何ですか?

A:トレーナーとして大切なのは、選手の話をしっかりと聞き、常に肯定的な姿勢で接することです。
コンディションを把握することから始まり、選手の気持ちに寄り添いながら、彼らの意見を尊重して対応します。
特に怪我をした選手には、「出場できない」とは言わず、可能性を模索し、選手が前向きに治療に専念できるようサポートすることが求められます。

Q:大学時代で特に印象に残っている授業や活動について教えてください。

A:特に印象に残っているのは、学外実習の経験です。
当時、担当の先生は自由に実習を行わせてくれました。
自分なりの工夫でテーピングを巻くなど、自由に試行錯誤できる環境が与えられました。
この経験が、現在の自由な発想と実践に活きていると感じます。

Q:今後の目標

A:今後は、選手のリカバリーや睡眠について深く学び、鍼灸の資格取得や大学院での研究も視野に入れています。

これまで多くのトレーナーと出会い、技術や知識の違いを感じる中で、自身のレベルアップを図りたいと思っています。できる限り成長し、その成果を対象とする選手たちに還元していくことが私の目標です。

後輩たちに伝えたいメッセージやアドバイス

遊びましょう!時間のバランスを学ぶことが大切です。しっかりと遊び、時間の区切り方を知っておくことで、スケジュール管理が上手になります。
勉強ばかりではなく、しっかり遊んでリフレッシュすることが、長い目で見て成長に繋がると考えています。

フェンシング日本代表を支えた八木澤さんとSBC東京医療大学の教員陣

PARIS2024オリンピック帯同トレーナーとして活躍中の卒業生をもう1名紹介!!

2013年整復医療・トレーナー学科卒業生の小菅さんは柔道競技に帯同しました。
右:小菅 亨さん(2013年整復医療・トレーナー学科卒業生)
左:八木澤 章太さん(2013年整復医療・トレーナー学科卒業生)